Danny Boy
今日、帰り道の途中で金木犀の香りがしました。秋がもうそこまで来ています。秋の夜は春と夏より静かで、暦が進むほど、静けさも深まっていくように感じます。
静かな夜には、珈琲を片手にしっとりと心に染みる音楽を。これぞ大人の最高の贅沢。
この曲には色々な解釈があるのですが、僕は遠い戦場の地にいる息子を想う母親の唄だと感じて聞いています。ただ父親目線や女性が男性に別れを告げる時の唄という説もあり、いずれにしても大切な人を想う気持ちを唄っています。
曲名「Danny Boy」、英語版歌詞は以下の通り↓
Oh Danny boy, the pipes, the pipes are calling From glen to glen, and down the mountain side The summer's gone, and all the roses falling 'Tis you, 'tis you must go and I must bide. But come ye back when summer's in the meadow Or when the valley's hushed and white with snow 'Tis I'll be here in sunshine or in shadow Oh Danny boy, oh Danny boy, I love you so. But when ye come, and all the flowers are dying If I am dead, as dead I well may be You'll come and find the place where I am lying And kneel and say an "Ave" there for me. And I shall hear, tho' soft you tread above me And all my grave will warmer, sweeter be For ye shall bend and tell me that you love me And I shall sleep in peace until you come to me.
日本語版歌詞は、色々な解釈があるのであえて書きません。ただ深く聴いてみるだけでいいと思います。何度聴いても、その度に、本当にいい曲ですよ。
色々なアーティストが唄い、また演奏しています。色々なDanny Boyがいます。僕が離れることができないDanny Boyは
トラックNo.5 Danny Boy(日本語版)、No.14 Danny Boy(英語版)の2曲。日本人だからだと思いますが、日本語版が珠玉です。低音で、しっとりと唄い上げています。本気で聴くと、本気で泣けてきます。母親の心境を思うとどうしても。
彼女でしか出せない透明感。もうただ聴き入るしかできません。圧倒的な存在感。
大学生の頃に購入したことを今でも覚えています。このDanny Boyは圧倒的な存在感ではなく、近くに寄り添ってそこに在るDanny Boyです。何故でしょう、切なくもどこか幸せな気持ちになるには。
このDanny Boyには最近出会いました。2013年7月リリースのアルバム内に収録されています。夜よりも昼の3時位に聴いていたい、そんなDanny Boy。
深夜よりは夕方に聴きたいDanny Boy。このクオリティー、ゴンチチさん流石です。
この他にも色々なDanny Boyがいます。何とあの美空ひばりさんまで唄っているのですから、本当に色々な人に愛されている曲だとしみじみ思います。
聴きながら書いて、ちょうど珈琲もなくなりました。今日はこの辺りで。ではでは。